先日、ネットニュースの記事で、正体不明の相手と結婚?ネット恋愛の罠。と言う記事がありました。
以前のブログでお話した「結婚紹介の親のトラブル」と正反対のトラブルの様に思います。
神奈川県座間市の事件が注目されておりますが、その容疑者もSNSでの出会いからでした。ほんとに痛ましい事件です・・・
殺害された9人のなかには群馬県内の女子高校生もいたようで、SNSでの出会いが原因と言うより、身近な人に相談できない、心を許せない環境になっている、寂しい人間関係や家族の絆にあるのかな、と感じます。
サイトの記事を引用させて頂きますが、
●一般的な出会いのプロセス
○ネット経由の出会いは(1)〜(5)をショートカットして(6)へ
(1)出会う
(2)相手を知り、自分を知ってもらう
(3)相手に恋愛する意思があるか推し測る
(4)リスクを冒して誘ってみる
(5)OKが出る
(6)デート関係になる
※『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)より引用
ネットからいきなりデート関係へのショートカットは極端ではありますが、(1)〜(5)が、軽んじてしまっている様に思います。
SNS上での文章、言葉だけで、信用して、「私の事をわかってくれてる」「優しくしてくれる」と、見えない相手に心を許してしまい、相手の良いところだけが膨らんでいきます。
逆にリアルな出会いは、自分の事を知ってもらい、お相手を知り、お会いする中で相手のしぐさ、言葉で、お相手の気持ちを知り、OKが100%じゃないところで、「好き」と言う気持ちを伝えるドキドキ感や不安、OKをもらえた時の喜び!はリアルな恋愛の一番の醍醐味だと思います。
ですが、ネット上では、サイト記事にもありますが、効率良く会える一方で“錯覚”も起きやすい、錯覚とは、出会いからデート関係、心を許せる関係になる、過程のない「親密」という錯覚です。。。
誰しもみんな親密な関係になりたい!理解して欲しい!と思うものです。ですが、傷つきたくない、かけ引きは面倒、確実なモノが欲しい。から、つい大切な過程(2)〜(5)を見て見ぬふりをしてしまうように思います。
座間市の事件の容疑者も「被害者の名前は知らない・・・」「よく覚えていない・・・」と話しているようで、ネット上での関係と現実の関係は、必ずしも同じではない。と言うことです。
いくら事前情報が豊富でメッセージのやり取りがあり、相手に好印象を受けても、 それはインターネット上でのキャラクター(メール人格)かもしれません。
SNSからの出会いで、現実に会うのであれば、一度SNS上で関係をリセットして、現実のお相手と1から向き合う気持ちが大切ではないかと思います。
メールの人格=現実に会った人格 ではなく、少し疑う気持ちが、錯覚することなく、ゆっくりと親密な関係を作って行けるのかと思います。
今回の座間市の事件は、稀な事だと思いますが、分母(SNSからの出会い)が多くなればなるほど、今回の様な大きな事件とはならなくても、危険な出会いも増えて行く様に思います。
そうならない為にも、身近にある現実での心の絆(家族、友人、知人、仲間との)心許せる関係が大切です。
SNSはあくまでもコミュニケーションツールの一つです。 それをどう活用するかは本人次第。
事実、SNSから結婚に至ったカップルもたくさん報告を受けます。SNSが運命の出会いになる 可能性は充分にあると思いますが、SNSのデメリットを知り、うまく活用できれば、素敵な出会いに結びつくかもしれません。
今後SNSとどう向き合っていき、どう関っていくかがとても重要なんだと思います。
座間市の事件で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。