「20代で相手をまだ選べるうちに結婚しといたほうがいいですよね?選べるうちが華。八重さんみたいに再婚するにしても、まずは結婚したという実績が大事だから」と、20代半ば会社員の女性から言われたことがあります。彼女のように鋭い分析のできる人はなかなか珍しいのではないでしょうか。

45歳の世代‥私の周りでは、九州の地元の同級生ははやい人で10代後半から結婚し始め、東京の大学の同級生は20代半ばから結婚し始めました。仕事を持っている大学の同級生の女性は、30歳前後でその多くが結婚しました。私も30歳の誕生日に、1回目の結婚で入籍しました。

45歳は就職氷河期世代であり、20代で仕事の苦労を経験しました。仕事を優先した同世代の女性は婚活の必要性に気が付く余裕もなく、結婚したかったけれども独身という人も少なからず、周りには結構います。同世代の女性が20代であった頃、20年前は長時間残業も当たり前で、今のような「ワーク・ライフ・バランス」という言葉も聞きませんでした。労働環境が今よりも厳しく「仕事か結婚か」と、難しい選択を迫られたものです。

さて、最近では20代の女性から婚活と仕事について相談を受けると、「就職氷河期世代とは違って今は恵まれていて人手不足で、仕事については後から取り返せるから。既に就職しているのであれば今の仕事を続けながら、20代のうちにまずは婚活をがんばっておいたほうがいい」と。婚活か仕事かの優先順位についてアドバイスしています(キャリア志向が強ければ話は全く別ですが)。女性は今も変わらず、出産についてはどうしても年齢的な制限があるからです。

会社員として長く働き続けるにしても、どの会社組織においても必ずといっていいほどに上下関係があります。自分の役割なりに職場では振る舞わなければなりません。会社の中は競争社会で、「相対評価」を受けるのも当たり前です。そして残念ながら、会社員として働けば、自分の代わりになる人はどこかにいます。自分でなければ絶対にできない仕事など、多かれ少なかれ限りがあるものです。
結婚して得られる最大のメリットは、相対評価とは正反対の「絶対的な安心感」ではないでしょうか。「あなたじゃなきゃダメなんだ」とお互いに覚悟を持って決めて、パートナーを選ぶからです。自分の代わりになる人は、たぶんあまりいないでしょう。それほどの覚悟がなければ、結婚という決断も勇気が要るのではないでしょうか。この厳しい日本社会で仕事を長く続けていくためにも、パートナーという癒しの存在は大きいと感じます。

同世代の友人・知人の独身女性から「30歳を過ぎてから合コンや紹介、職場での出会いがぐんと減った」と聞きます。男性も女性も年齢を重ねて経験が増えるごとに魅力が増すと思うのですが‥でも悲しいことに、婚活では若ければ若いほど結婚しやすいという厳しい現実があります。私も41歳での婚活で、それを痛いほどに経験しました。婚活では1歳でも若ければ有利になります。
冒頭の20代女性が言っていた鋭い指摘は、20年前と変わらずに今でもこの厳しい現実を感じ取っているようで、胸に刺さりますね。


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